部下や他職種との上手いコミュニケーションの仕方2
従来は、医師が中心で医師の指示により、各職種のスタッフは動いていました。診療科も今ほど細分化されていなかったために、スタッフは医師中心に動いておれば、あまり問題は発生しなかった時代が長く続きました。
ところが、診療科が細分化され、同時に先端機器の導入は各スタッフでの専門技術が高度化し、それぞれがある程度独立して存在する組織に変化してきました。つまり、専門化集団の縦割り組織が完成したのです。
主治医は、確かに患者の容態に対しての責任者ですが、看護師、コメディカル等もまた、独立した組織として患者に対応します。それらの職種間での患者の情報の共有が最も大切なものに変化しているのです。
診療が細分化、専門化され、組織が巨大化すればするほど、患者の情報は共有しがたくなります。
電子カルテも情報共有の一手段ではありますが、組織間情報伝達の方法や、治療の責任者としての主治医と、患者の情報管理者としての責任者を分離する必要があるかも知れません。
つまり、仕組みとして、職種間コミュニケーションができるようにしなければなりません。