コミュニケーションを円滑化するために

卑近な例で恐縮ですが、たとえば、「医療従事者としてふさわしい服装をしましょう」というスローガンを立てた場合、全職員が同じ意識を持つでしょうか?恐らくバラバラだと思います。
医師と看護師の意識は違います。
医師はどちらかと言えば、技術者の意識が強く、服装は二の次と考えている人が多いのではないでしょうか?
看護師は制服がありますが、髪の色や細部ではかなりの違いがあるようです。他の職種の人もやはり違いがあります。

そこに、病院独自の共通語が必要になります。
そうです。第一回で紹介した「犬のおしっこ」や、ミツバチの「尻振りダンス」です。それらに当たるのが、「マニュアル」なのです。
つまり「マニュアル」は院内に通用する共通語なのです。
たとえば、当院での「医療従事者としてふさわしい服装」とは、髪型や色、制服の種類からその着るルール、化粧のやり方等々、すべての職員に対して共通認識を持つためのバイブルがマニュアルなのです