部下や他職種との上手いコミュニケーションの仕方

患者さんと医療従事者との関係は、大きく変化しています。従来の医師や看護師が患者を管理して治療や看護するという、上下の関係ではなく、お互いが対等の立場で医療行為や看護行為を提供する側とされる側にとの関係に変化してきました。

従来は、医師や看護師が患者と比較して疾病に対して絶対の知識と経験を持っておりそれらの知識や経験に沿って、医療従事者が一方的に患者に対して治療を施し、その治療を患者が受けるという関係でした。ところが最近はその関係が変化してきました。

医療従事者は、患者の疾病に対する情報提供者であり、患者はその情報を元に、自分の治療法方について決定をしていき、その決定に基づいて、医療従事者は患者の治療をするという関係に変化して来ました。
しかし、その関係構築が有効に働いているといえるでしょうか?
まず、患者サイドの問題は、患者にはあらゆるレベルの人がいます。インターネットや書籍で自分の疾病について研究している人から、すべて医師にお任せという意識の人まで、それこそ100人の患者に100のレベルがあると言っても言い過ぎではないかもしれません。

つまり、今医療従事者に求められるスキルは、高いレベルの治療技術や看護技術以外に、患者に情報を提供してその情報を理解してもらう、説明能力が求められるのです。そして、患者のレベルを把握し、望んでいる治療をおこなわなければなりません。